余呉漆復活プロジェクトの強力なアドバイザーあらわる

その男は風のようにあらわれ風のように去って行った。

昨日午後7時前、仕事を終えそろそろ家に帰ろうかと思っていた時、電話がなった。
ギャラリー八草の場所を尋ねる電話だった。
八草は現在休業中なので、用件を聞いてみる。
漆の植栽のことで、とその男は言った。
渡邊仏壇店の住所を伝え、そこに来てもらうことに。
ほどなく、その男はあらわれた。
1ヶ月ちょっと前に漆の植栽の件でメッセージを送った相手だった。
メッセージを送った時点では、その男の活動地域も素性も知らなかった。
その男がいきなりあらわれたのだ。
僕が取り組もうとしている余呉漆復活プロジェクトのことを話すとともに、その男のことも聞いてみた。
とある地域で地域おこし協力隊で漆に関する活動をしているとのこと。
漆の植栽や漆掻きのことにとどまらず、木工や漆芸についても造詣が深いことが話していてわかる。

話に夢中になっていたらいつの間にか時計は午後8時をさしていた。
これから夜はどうするのかと聞いてみると、帰路について眠くなったら車の中で寝ると言う。
それならばわが家に泊まっていったらどうかと提案してみた。
長浜に泊まって、明日余呉に漆を見に行って欲しいことも伝える。
無理矢理泊まってもらって、無理矢理酒を飲ませ、無理矢理余呉の山中に連れ出すことになった。

今日は朝から、現在把握している余呉の漆の木を案内する。
余呉漆の木を確認に来るのは、僕も2週間ぶりくらいだ。
2週間くらいの間に、漆の木もずいぶんと葉を茂らせ、漆の花も咲いていた。
下草もかなり茂っていたので、近いうちに下草を刈りに来ないといけない。

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漆の木を確認するとともに、漆の樹液を掻く際のアドバイスも受ける。
早く漆を掻いて見たくなってくる。

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把握している漆の木を案内するだけでなく、新たな漆の木も探してみる。
その男は、漆の木を見つけることにも長けていた。
何度か通ったところでも今までは気付かなかった漆の木がある。
何ヶ所かでそれぞれ複数の漆の木を見つけることができた。

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僕よりもずいぶんと若い男ではあるが、ただ者ではないその男は余呉漆復活プロジェクト推進にむけてのアドバイスやヒントをくれ、風のように去っていった。

余呉漆復活プロジェクトが今日も一歩前進することができた。
風のようにあらわれ風のように去っていったその男。
素性は聞いたが苗字しか知らない、その男。
たまにはこういう出会いも面白いものだ。

ちなみに、日本各地で漆の木の植栽や漆掻きに取り組んでいる比較的若い人間を何人も知っているが、そういう人間は例外なく変わり者だ。

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