がんばろう漆プロジェクト
『がんばろう漆プロジェクト』始めます
2024(令和6)年元日の夕方
能登半島を襲った令和6年能登半島地震
300kmほど離れた長浜でも
スマホから緊急地震速報がけたたましく鳴り響き
強い揺れを感じた
各局のテレビも
正月特番から急遽地震関連のニュースに切り替わった
夜になって被災地の状況が
ライブで映し出される
輪島の火事の映像を目にした時は
自分の目を疑った
輪島には何度も行ったことがある
火事の場所がどのあたりかということは
僕にもわかった
朝市が開催されている場所で
漆器屋さんやお土産物屋さんが軒を連ねるところ
火事はどんどんと広がり200軒ほどが焼失したという
焼失を免れた家も損壊がひどく
住めなくなってしまった家も多いという
輪島といえば漆
漆といえば輪島
輪島は日本の漆文化の先頭に立ち
日本の漆文化を引っ張ってきたような存在だ
その輪島が大変なことになっている
知人も何人もいるし
先月には
能登半島で椀木地を作る木地師さんのところに出向き
お椀の木地を注文してきたばかりだ
その木地師の工房も家も大きく壊れたという
漆の仕事に携わっている者として
輪島の惨状を見ると心が痛む
輪島に元気になってもらわないと漆産業が盛り上がらない
漆産業はバブルの頃をピークに下降線をたどり
苦しい状況が続いている
輪島とて例外ではない
その輪島が大変なことになっている
道具類や材料、工房をなくした職人さんの中には
この地震を機に廃業する人もあることだろう
しかし若手の職人にはこれからも頑張ってほしい
そんな想いのもと
能登半島地震で被災した若手漆関係者を支援する
『がんばろう漆プロジェクト』始めます
まずは資金を募り
工房が被災したやる気のある若手職人を支援したいと考えています
団体を通じて寄付をする方法もありますが
そうすると
本当に届けたい人のところに十分に届かない
ということも考えられるので
個人的ネットワークを通じて情報を集め
本当にお金を必要とし
やる気のある人に
支援のお金が届くようにしたいと思っています
支援できる人はごく少数になると思いますが
10人に1を届けるというより
1人に10を届けるという感じになります
落ち着いた頃には
道具や資材の提供
被災した人が作品を作れるようになったら
作品の販売支援などもできたらと考えています
そんな想いで
『がんばろう漆プロジェクト』始めます
まずは渡辺久七商店の1月の漆器類の売り上げの半分を寄付します
もちろんイベント出展の売り上げについても
半分は寄付します
渡辺久七商店にも募金箱を設置します
賛同いただける方に募金していただけるとありがたです
実際に支援金を被災した職人さんの手に渡るのは
数ヶ月先になるかもしれませんが
誰にどのように届けたのかは
このブログを通じてお知らせします