「長浜の伝統工芸の継承と創造」というテーマで高校生に話してきました

長浜人に学ぼう!長浜地域学分野別講演会ということで9月30日と10月21日の2回長浜北高校の1年生に話をさせていただきました。

テーマは「長浜の伝統工芸の継承と創造」ということで曳山文化に育まれた漆の仕事について。

漆の話や長浜と漆の関わり、曳山の修復の話や常喜椀そして余呉漆の復活に取り組んでいることなど。

1回目は60人ほど、2回目は30人ほどの生徒さんが僕の拙い話を聞いてくれました。

人前で喋るのが苦手で職人の道に進んだ(笑)ようなもので相手が自分の子供より年下の高校生であるにも関わらず緊張しまくったのは言うまでもありません(汗汗汗

ただ、昨年の7月と今年の8月に倫理法人会というところのモーニングセミナーで45分ほど講和をさせていただき、自分なりにまあまあ上手く喋れたんじゃないかという自負があり、高校生の前で公演する話をいただいた時に二つ返事で引き受けてしまったのです。

8月に倫理法人会で話した内容をちょっと高校生むきにアレンジしたらいけるだろうという甘い考えで1回目の講演の直前までいました。

1回目の講演の3日ほど前になって慌ててスライドの準備を始める始末。

漠然と頭の中で話すことを考えただけでした。

1回目は見事撃沈。

会場の教室に入った時には、生徒たちは席に着き冷たい視線を見知らぬおっさんに向ける。

僕の心の中で緊張感が走る。

講師席に着くやいなや先生が簡単に僕の紹介をしてくれ、すぐにマイクが渡させた。

心を落ち着かせる間もなかった。

人前で話す時に、自虐ネタから入り笑いを誘い場を和ませ自分もリラックスするというパターンで上手くいっていたのだが、高校生には受けないだろうと思いその手法は封印した。

案の定、僕の緊張はほぐれなかった。

声は上ずり、呼吸は乱れ、言葉が出てこない。

そしてなぜか、スライドポインターのページ送りが反応しない。

あせる。

汗が吹き出てくる。

最初の3分ほどは悲惨なものだった。

初めは無表情だった高校生が薄ら笑いを浮かべるのがわかった。

まあ途中からは噛みまくりながらも言葉が出てくるようになってなんとか50分の講演を終えることができた。

点数をつけると40点くらいだろうか。

反省点は多々あった。

一番の反省点は準備不足。

ちゃんと声に出してリハーサルをしていたらもう少しまともな話ができたはずだ。

あれも話したいこれも話したいと内容を詰め込みすぎたので、後半は早口でかなり内容を割愛しながらになってしまた。

2回目は話す内容の順番を変えてみることにした。

2回目なので慣れが出たのか、つい怠けてしまった。

前日の夜にスライドを作り直してリハーサルをするつもりが、ラグビーの日本対南アフリカ戦に夢中になってしまったのだ。

当日の午前中に

仕事の合間に慌ててスライドの順番を入れ替えた。

2回目は1回目に比べて緊張せずに臨めた。

前回の反省から机の位置も変えた。

前回はだらだらと自分の経歴を話してしまったのも失敗だった。

今回は経歴は割愛した。

前回よりはまともに話せたと思うが、点数をつければ60点くらいだろうか。

今回も声を出してのリハーサルをしなかったのが災いして、ちょっと時間オーバーしたにもかかわらず、話したいと思ったことが話せなかったり、かなり早口になってしまったり反省点は多々ある。

曳山の修復のことや常喜椀のこと、長浜漆プロジェクトのことなど伝えたいことは多い。

若い人に少しでも長浜の漆のことを知ってほしい。

また機会があれば長浜の漆のことを伝えたい。

その時にはもう少しうまく伝えられるように準備万端で臨むようにしよう。

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昭和38年(1963年)滋賀県長浜市生まれ。 漆塗職人をやってます。お箸お椀から建造物の漆塗りまでオールラウンドにこなします。日本一の漆バカを目指し、日本初のうるしエバンジェリストとして漆の魅力を広く伝えていきます。

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