実るほど頭を垂れる稲穂かな
仕事で郊外を車で走っていたらいつの間にか田んぼの稲穂がたわわに実っていました。
中にはすでに稲刈りが始まっている田んぼも。
毎日暑い暑いと言っていますが、季節は着実にすすんで秋がもうすぐそこまで来ているんですね。
もうすぐ美味しい新米が食べられるのかと思うと嬉しくなってきます。
先日ちょっと不愉快なことがあったんですが、田んぼの稲の実りを見てブログタイトルの言葉が頭をよぎりました。
仕事を見学したいという申し出があり承諾したところ、あるところから職人がやってきたのですが、その職人ときたらマナーもへったくれもなく、今まで出会ったことのないような非礼かつ傲慢なおっさんだったんです。
名人気取りというか、田舎の人間国宝というのか、井の中の蛙というのか、ちょっといやかなりびっくりしました。
若い時はとんがっていてもいいと思うんですが、ある程度歳を重ねその分野で実績を積み重ねてきたならその立場にあった立ち居振る舞いができないと、ほんと恥ずかしいなと思ったんです。
一緒に来た弟子か息子か知りませんが、そんな親方を持った若い人が可哀想に思えました。
絶滅危惧種のような伝統工芸の分野に身を置いて、ちょっとチヤホヤされるだけで勘違いしてしまうことがあるんでしょうね。
日本一のうるしバカを目指す男の僕も、絶滅危惧の世界に身を置いているので気をつけないとですね。
The following two tabs change content below.
昭和38年(1963年)滋賀県長浜市生まれ。
漆塗職人をやってます。お箸お椀から建造物の漆塗りまでオールラウンドにこなします。日本一の漆バカを目指し、日本初のうるしエバンジェリストとして漆の魅力を広く伝えていきます。
最新記事 by 渡邊 嘉久 (全て見る)
- いやしのうるし玉『Naderu』誕生秘話 - 2025年4月2日
- お箸は結界 - 2024年1月8日
- がんばろう漆プロジェクト - 2024年1月4日