椀と碗

椀と碗という字がある

椀は木へんに宛

碗は石へんに宛

宛はエンあるいはオンと読み

意味は、まがる、かがむ

人がまるく体をくねらせたさまからきているそうだ

ということで 丸いものの意味もある

椀は木へんに宛で木でできた丸いもの

すなわちお椀

漆器は一般的に

木地に漆が塗られているので

お椀

石へんの碗は

石でできた丸いもの

すなわち陶磁器

お茶碗は碗で

普通はお茶椀とは書かない

飯椀の場合は木へんも石へんも使うが

僕は木へんの飯椀を奨励している(笑)

汁椀は木へんの椀一択

最近は漆器でも

プラスチック樹脂に漆を塗ったものや

木粉を石油系の樹脂で固めたものに漆を塗ったものも多く

そういう場合は

石へんの碗の方がふさわしいのかもしれないが

椀として売られているようだ

ちなみに

つくりが宛の漢字は他にも

腕、捥、惋、蜿、などなど

変換には出てこなかったが

金へんに宛という字もある

これは金属製のワンだ

ということで

ダラダラ書いてしまいましたが

ご飯は飯椀で

味噌汁は汁椀で

漆塗りのお椀をどんどん使いましょう

というブログでした

喜びのある心豊かな暮らしに

常に喜びに溢れる常喜椀をどうぞ

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昭和38年(1963年)滋賀県長浜市生まれ。 漆塗職人をやってます。お箸お椀から建造物の漆塗りまでオールラウンドにこなします。日本一の漆バカを目指し、日本初のうるしエバンジェリストとして漆の魅力を広く伝えていきます。

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