柿渋 臭いけど優秀な自然素材

日本一のうるしバカを目指す男、うるしエバンジェリストの渡邊嘉久です。

 

昨日は、柿渋を使った仕事をしていました。

古いものの修復で、表はうるしが塗ってあり、裏には柿渋が塗ってあったのでその上に柿渋を塗り重ねました。

 

柿渋ってとにかく臭いんです強烈に臭います。

その臭い匂いを我慢して作業するわけです。

しかし、臭いけど害は全くないので心配はないです。

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柿渋は、渋柿の未熟果を擦り潰して搾汁して、発酵させ濾過したものです。

柿渋液の中に含まれる「柿タンニン」には防水、防腐、防虫効果があり、塗布することで効果を発揮します。

 

柿渋は江戸時代以前からそのまま木に塗布したり、ベンガラ(弁柄:赤色顔料の一種)と混ぜ合わせて塗料として使われてきました。美しい色を出すためと、防虫効果を期待して家具などに塗られるのが一般的でした。

 

漆塗りの製作過程でも使用され、漆を塗る前に渋を塗り、高価な漆の吸い込みを少なくするという使い方もされてきました。

また、補強材として布や紙に塗って使われることもありました。

ナイロン製などの丈夫な漁網ができるまでは、綿(めん)や麻の糸で作られた漁網を柿渋で補強して長持ちさせていました。

 

このように、柿渋は古来より人々の生活の中でさまざまな役割を担ってきましたが、近代化の波とともに需要は激減しました。

しかし、最近では粋で自然な色合いを醸す自然塗料として、注目されるようになってきました。

 

 

 

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昭和38年(1963年)滋賀県長浜市生まれ。 漆塗職人をやってます。お箸お椀から建造物の漆塗りまでオールラウンドにこなします。日本一の漆バカを目指し、日本初のうるしエバンジェリストとして漆の魅力を広く伝えていきます。

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