番付 相撲の番付ちゃいますよ〜

日本一のうるしバカを目指す男、うるしエバンジェリストの渡邊嘉久です。

 

2年がかりで取り組んできた重要無形民族文化財に指定されている某祭に使われる山車の修復作業が大詰めを迎えております。

今月末の納品に向けて、ほぼ漆塗りの仕事は終わり(終わったつもりでいたら一部塗り残しが発覚)、バリ取りと部品の組立作業に着手。

 

全体の組立は宮大工が行いますが、斗栱の組立は事前にこちらで行います。

預かった時はこのように組み上がった状態ですが、漆を塗るためにバラバラにバラして漆塗りの作業をします。

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バラバラにすると部品数は数百にも及びます。

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よく似た部品が多いので、それぞれの部品に記号がふってあるのですが、それが番付です。

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中山斗栱 りノ又七

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中山斗栱 りノ又二

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この番付、字の向きを揃えることにより、それぞれの部品がどの向きになるかというのが一目瞭然でわかり、組立時に役立ちます。

しかし、なんせ数が多いので部品がなかなか見つからなかったりと大変です。

 

今回の山車は数十年前の修復の際に吹き付け塗装で全て黒塗りされてしまていたので墨書は見られませんでしたが、ものによっては見事な墨書で書かれています。

昔の大工は字も上手かったんですね。

 

組み上がったらこんな感じになります。

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漆を全て塗り直し、金箔も押し直したので綺麗になて蘇ります。

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昭和38年(1963年)滋賀県長浜市生まれ。 漆塗職人をやってます。お箸お椀から建造物の漆塗りまでオールラウンドにこなします。日本一の漆バカを目指し、日本初のうるしエバンジェリストとして漆の魅力を広く伝えていきます。

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