知人が個展を開催 DMが届いたら

日本一のうるしバカを目指す男、うるしエバンジェリストの渡邊嘉久です。

 

先日、取引先の営業マンAさんにあることを相談されました。

Aさんの友達の陶芸家が今度初めての個展を開催することになって、その個展のDMが届いたそうです。

Aさんは、その個展を見に行くことにしているが、花を贈ったりお菓子とか手土産を持っていた方がいいだろうか?というのが相談の内容でした。

作り手でもありギャラリーをやっているということから、僕に相談したようです。

 

「陶芸家の友達は、Aさんが個展を見に来てくれるだけで嬉しいと思う。

花をもらったり手土産をもらったりするのももちろん嬉しいけど、それ以上に嬉しいのが作品を買ってもらうことだと思いますよ。

何万円も何十万円もするものばかりで、なかなか手が出しにくい作品の場合は別にして、数千円の値段が付いているものなら、ぜひ買ってみたら」

と相談に答えました。

 

以前、ギャラリー八草であったことですが、ある作家さんが初めての個展をされました。

その作家さんのお友達や知人の方が何人も見にきてくださり、中には花を持って来てくださったり、お菓子を差し入れしてくださったり。

かなり高価そうなお花や手土産も。

その作家さんの作品は安いものなら2千円くらいからあったのですが、買ってもらえない。

 

お客さんが帰られてから作家さんがボソッとつぶやいた言葉が「僕の作品は、この花やこのお菓子より値打ちがないってことだよね」

二人で笑うありませんでした。

 

花やお菓子を持って来てくれた人は、気を使って差し入れしてくださったと思いますが、作家さんにとっては、何千円もするお花やお菓子をもらうより2千円の作品を買ってもらう方が嬉しんですよね。

 

これから展覧会のシーズンです。

友人知人から展覧会の案内が届いたら、ぜひ観に行ってください。

もし気に入った作品があったら、ぜひ買ってみてください。

 

「こんなもの買っても邪魔になるだけ」

「こんなもん買うて帰ったら嫁さんに怒られるわ」

と思われても、絶対に口には出さないでください(笑)

 

 

 

 

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昭和38年(1963年)滋賀県長浜市生まれ。 漆塗職人をやってます。お箸お椀から建造物の漆塗りまでオールラウンドにこなします。日本一の漆バカを目指し、日本初のうるしエバンジェリストとして漆の魅力を広く伝えていきます。

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