中心市街地の活性化について思うこと

7月30日土曜日の日経新聞の片隅に、中心市街地活性化に関する小さな記事があった。

僕は、関心を持ってそして身につまされる思いでその記事を読んでいました。

 

ギャラリー八草のある物件は、長浜市の中心市街地活性化計画の一つで国の補助金を活用して整備された物件だから。

僕がその補助金を活用して物件を整備したわけではなく、中心市街地活性化計画に基づいて整備された物件を賃借しているということです。

 

 

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新聞の記事には、全国44の基本計画のうち活性化に関する目標を達成しているものはゼロだとうもの。

 

恥ずかしながら、ギャラリー八草も赤字が続いています。

赤字になって当然やろ、うまくいく訳ないといった嘲笑が聞こえてくることは承知しているのですが(泣)

 

長浜市の中心市街地基本計画の全体像もよく知りませんし、他の地域の計画がどのようなものなのかも全く知りませんが、なぜ中心市街地活性化計画がうまく進まないのかあらためて考えてみました。

このブログは自戒の念を込めて書いています。

僕の浅はかな頭で書いているので、間違った認識もあろうかと思いますが大目に見てやってください。

 

中心市街地の活性化にはいろんな立場の人がいろいろな形で関わってきます。

コンサルタントや建築業者、物件の所有者、物件を使う立場の者などなど場合によってはもっといろんな立場の人が関わっているかもしれません。

 

中心市街地活性化の補助金の多くは物件を整備するために使われることが多いんじゃないかと思います。

本当の意味での地域の活性化が図られる前の箱物が整備された時点で補助金の多くが使われ活性化への関わりが終了する人。

整備された物件の家賃さえ入ってくればいいと考える人。

そして期待に胸弾ませながら物件を活用して何かを始めたがこんなはずやなかったと思う人。

 

中心市街地の活性化には何が必要か。

魅力的な箱物ももちろん重要だと思います。

そして、それ以上に必要なのは、その中心市街地で実際になんらかの活動しようとする人の能力の向上ではないかと思うんです。

プロデューサーやディレクターも必要です、鬱陶しいご意見番も必要かもしれません。

それ以上に必要なのは魅力的な活動をする人だと思うんです。

そうした人間の能力を高め高いモチベーションを維持していくことこそ、中心市街地の活性化には必要だと思うんです。

 

街を盛り上げるためのイベントも必要でしょう。

しかしそれ以上に必要なのは、魅力ある個店作りだと思うんです。

地域のイベントに追われて個店の魅力作りがなおざりになってしまっては本末転倒です。

個店の努力をしなくても、地域のイベントで人が集まってくれればなんとかなるだろうという考えでは長くは続かないでしょう。

 

中心市街地の活性化には、圧倒的に魅力ある個店づくりができる人材をいかに育て増やしていくかにつきると思うんです。

 

ああすればいいかも、こうすればいいに違いないと色々アイデアは浮かぶけど、実行できない継続できない。

こういう自分を変えていきたいと思っている、うるしバカの渡邊嘉久でした。

 

やるかやらないか、その時はやる!

やると決めたら、とことんやる!

20数年前に行った自己啓発セミナーで聞いたフレーズを思わず思い出した8月1日の夜。

 

 

 

 

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昭和38年(1963年)滋賀県長浜市生まれ。 漆塗職人をやってます。お箸お椀から建造物の漆塗りまでオールラウンドにこなします。日本一の漆バカを目指し、日本初のうるしエバンジェリストとして漆の魅力を広く伝えていきます。

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