余呉漆復活プロジェクト6月その1

余呉漆復活プロジェクト着々と進めてます。

6月中旬頃から開始予定の漆掻きの準備のために、下草刈りに行ってきました。

漆の木にも葉っぱが茂るように、それ以上に漆の木の周りの草が茂る。
漆の樹液を採る漆の木はデリケートで下草を刈ったり人間がしっかりと手を入れてあげる必要があるそうだ。

20170607-090525.jpg

こんな感じに草と笹が茂っていたので、鎌とノコギリで漆の木の周りをキレイにする。

20170607-090543.jpg

写真では分かりにくいが漆の木の周りはずいぶんスッキリとキレイになった。

 

下草を刈っていたら、こんなひこばえも発見したので、今度はスコップを持参してこれを収容する予定。

20170607-090601.jpg

 

下草を刈った後は、新たな漆の木探しと、漆の木の所有者探し。
まだ探しに行ったことのないところに行って、集落で農作業をしている人に尋ねてみると、林道を奥に行ったところにあったはず、との情報。
林道をかなり奥まで行ったところに漆の木があるには有るが、ちょっと奥すぎてクマも出そうでちょっとこわい。20170607-090618.jpg

 

次は、すでに見つけてある漆の木の持ち主探し。
ほとんどの漆の木は個人の所有地に生えているわけで、その土地の所有者に無断で漆の木をどうのこうのするわけにはいかない。
農作業をしている人に尋ねてみたり、集落の土地のことに詳しそうな人を紹介してもらってその人の家を訪ねてみたり。

 

何軒かのお家を訪問して、所有者の目処がついたり、所有者本人から漆の木を自由にしてもいいという承諾が得られたり、うるしバカの余呉漆復活プロジェクトは着々と前進。

20170607-090634.jpg

 

The following two tabs change content below.
昭和38年(1963年)滋賀県長浜市生まれ。 漆塗職人をやってます。お箸お椀から建造物の漆塗りまでオールラウンドにこなします。日本一の漆バカを目指し、日本初のうるしエバンジェリストとして漆の魅力を広く伝えていきます。

最新記事 by 渡邊 嘉久 (全て見る)