進化逸脱する仏壇店をめざして
ずいぶん久しぶりの投稿になってしまいました。
うるしバカの渡邊嘉久です。
漆塗りの職人をしているうるしバカですが、元々は仏壇の漆塗りが専門で渡邊仏壇店という仏壇店をやっています。
仏壇業界は、価値観や宗教観の変化などからここ20年ほどの間に大きく変化してきました。
変化というよりも衰退という言葉を使うほうが正しいのかもしれません。
弊社も20数年前のピーク時に比べたら大きく売上を減らしているのが事実です。
何年も前から仏壇業界の衰退に危機感をおぼえ、仏壇以外の漆塗りに取り組んだり、個人経営であったものを法人化したり変化に対応していこうともがいてきました。
かねてからしたかったことが、仏壇店の改装。
先代が仏壇店の建物を建てて約30年。
外観も内装も商品のレイアウトも30年間ほぼ変わらず。
模様替えをしたい、改装をしたいと思いながらも、日々の忙しさにかまけて何もせずにズルズルと何年間も。
壁のクロスは薄汚くなり、床に貼られたビニールのクッションフロアのところどころ破れ汚くなるばかり。
昨年の12月にちょっと時間ができたので、改装するなら今しかないということで思いっきって改装に着手しました。
僕の時間的な余裕(暇)があったのと、あまりお金を使いたくなかったのでDIYで改装をすることに。
備え付けの仏壇の陳列台を撤去し、壁には石膏ボードを貼り付けその上に珪藻土を塗る。
床は、ビニールのクッションフロアをめくり取り、タイルカーペットを貼り付けた。
仕切りをつくり、店舗の前方をギャラリーコーナに。
ギャラリーコーナには仏壇仏具以外の工芸品を紹介するコーナーです。
渡邊仏壇店の中にギャラリー八草を復活させたわけです。
ギャラリー八草のことは近々ブログに書きます。
仏壇店のようで仏壇店らしくない。
仏壇だけでなく、ものづくりの手仕事の魅力を伝えていきたい。
まだまだ、商品の方は十分に陳列できていないのが現状ですが、少しずつ商品も充実させいき、お客さんにワクワクしてもらえるような店にしていきたいと考えています。
進化逸脱する仏壇店をめざします。