余呉漆復活プロジェクト6月その4 上げ山

漆掻きで2辺目の帰りにキズをつけるの上げ山という。
6月20日火曜日、少し早めに仕事を切り上げて漆掻きをするために余呉に向かった。
18日の土曜日に目立てをしたばかりなので、2辺目のキズをつけるのはちょっと早いかとも思ったが、天気の関係や僕のスケジュールから考えて今日行っといたほうがいいと判断した。
まずは中之郷の木から。

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刃物の切れ味がイマイチでうまくキズがつけられない。
キズが長すぎたり、曲がったりしてしまう。
もう少し切れ味が良くなるように、次回までにはきっちりと研いでおこう。

上丹生の漆の木に移動する。
前回の目立ての痕を確認するが、ほとんど漆が出ていない。
漆の木が古いからなのか、日当たりが悪いからなのか、原因はわからない。

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2辺目の上げ山のキズをつける。
しばらく待っていたが、漆が出てくる気配はない。
徐々に漆が出るようになてくれたらいいのだが。

 

菅並まで足をのばしてみる。
トンネルを抜けてすぐのところに2本の漆の木があるのは先日から把握しているのだが、持ち主はまだ分かっていない。
集落のはずれに初老の男性がいたので、漆の木がある場所を告げると、持ち主の家まで案内いただけることに。
持ち主の女性に漆の木を好きにしていいという許可をいただく。
今日も収穫ありだ。

 

その後 、上丹生のいちばん下手にある漆の木下草刈りに。
新兵器の充電式草刈機だ。

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エンジン式はメンテナンスが大変なのと、早朝に人家の近くでは音が気になるので、メンテナンスが楽で音も静かな充電式にした。
充電式のデメリットは価格が高いこと。
会社のクレジットカードでポチッとしたが、不穏な空気が漂うことは避けられないであろう。

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草刈機で笹を刈り、ナタとノコギリでカズラを切る。
なかなか重労働だ。
このナタがあればクマと遭遇した時も戦えそうだ(笑)

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昭和38年(1963年)滋賀県長浜市生まれ。 漆塗職人をやってます。お箸お椀から建造物の漆塗りまでオールラウンドにこなします。日本一の漆バカを目指し、日本初のうるしエバンジェリストとして漆の魅力を広く伝えていきます。

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