職人の矜持

これから漆塗りの修理に取りかかる物件の確認に行ってきました。

見積りを作る際に大体の確認はしているのですが、近くで見ることができない部分もありました。

もうすぐ解体されるため物件のまわりに足場が組まれたので、傷み具合を間近で確認することができます。

ちょっとびっくりするようなものを見てしまったのです。

おそらく近年に施されたであろう部分修理があまりにも稚拙だったのです。

もしかしたら素人がやった修理かもしれませ。

素人がやったにしても、もうちょっとまともにやったらどないや!というような仕上がり具合なのです。

たぶん漆が塗ってあると思われるので、素人ではない漆を塗る業者がやったと思われます。

たとえ応急処置にしても、もう少しやり方があっただろうと思うのです。

応急処置にしても予算がなかったにしても、あまりにもひどい修理はその物件に対して失礼ではないか。

職人としても恥ずかしくないのかと思ってしまうのです。

人の振り見て我が振り直せ。

職人の矜持は忘れないようにしたいものです。

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昭和38年(1963年)滋賀県長浜市生まれ。 漆塗職人をやってます。お箸お椀から建造物の漆塗りまでオールラウンドにこなします。日本一の漆バカを目指し、日本初のうるしエバンジェリストとして漆の魅力を広く伝えていきます。