謎の蒔絵師 永田友治

今日は朝から南の方角に車で2時間ほどのところに漆塗りの現場作業。

仕事が早めに終わったので、帰り道はちょっと遠回りして信楽のMiho museumへ。

夏季特別展「謎の蒔絵師 永田友治 尾形光琳の後継者を名乗った男」を観に行ってきました。

恥ずかしながら、つい先日まで永田友治という名前さえ知りませんでした。

いちおう僕も蒔絵師ではないものの漆の仕事をしていることもあり、永田友治展のことを知ったときに行ってみたいと思ったのでした。

三重県の伊賀市で仕事したあと、ちょっとまわり道して信楽のMIHO MUSEUMに行ってきました。

MIHO MUSEUM は、いつ来てもトンネルの向こうの世界にワクワクさせられます。

トンネルを抜けると初夏の爽やかな空気と小鳥のさえずりに心が癒される。

音声ガイドを借りて、いざ展示へ。

琳派の大胆でデザイン性にあふれた図案の蒔絵。

見ごたえのある作品の数々。

音声ガイドの解説を聴きながら作品を観ると、作者の創意工夫、飽くなき探究心をうかがい知ることができました。

こういう展示を観ると創作意欲が駆り立てられます。

素晴らしい芸術作品に触れ心ゆたかになった6月の土曜日。

あらためて、漆っていいなぁと思わせてくれたのでした。

「謎の蒔絵師 永田友治 尾形光琳の後継者を名乗った男」

7月15日まで

おすすめです。

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昭和38年(1963年)滋賀県長浜市生まれ。 漆塗職人をやってます。お箸お椀から建造物の漆塗りまでオールラウンドにこなします。日本一の漆バカを目指し、日本初のうるしエバンジェリストとして漆の魅力を広く伝えていきます。

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