長浜漆プロジェクトの経緯 その9
2019年の春
西浅井の知人の土地に
50本弱の漆の木を植えた
湖北森林整備事務所と
長浜森林マッチングセンター
の協力で植えることができた
![](https://urushibaka.com/wp-content/uploads/2023/01/P5010162-1024x768.jpeg)
漆の苗木と
獣害防止ネットを
湖北森林整備事務所に用意していただいた
![](https://urushibaka.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_3775-1024x768.jpeg)
この植栽を機に
余呉漆復活プロジェクトから
長浜漆プロジェクトへと
名称を変更して
任意団体の
『長浜漆の会』
を作って
長浜漆プロジェクトの活動をすることにした
漆の苗木を植えたのは
4月の下旬
その後適度に雨が降ったので
漆の苗木は根付いたようだ
梅雨時期から
初秋にかけて
何度か草刈りに行った
![](https://urushibaka.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2506-1024x768.jpeg)
ただ
何本かの苗木が
引っこ抜かれる被害が発生
どうも
猿が
興味本位で引き抜いたようだ
次の年の春に
漆の木の様子を見に行ったところ
何本もの漆の木の新芽が齧られていた
これはおそらく
鹿の食害だと思われる
獣害ネットを張っているものの
それを飛び越えて
鹿が侵入しているようだ
しばらくすると
新芽を齧られた木も
下のほうから脇芽を出していた
![](https://urushibaka.com/wp-content/uploads/2023/01/DSC09573-1024x768.jpeg)
草刈りに行っては
鹿に齧られた
漆の木をみて
心が折れそうになる
![](https://urushibaka.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_1956-768x1024.jpeg)
しかし
齧られても
脇芽が出てきたり
ひこばえが生えてくる
漆の木の生命力に
励まされる感じで
長浜漆プロジェクトの活動を
なんとか続けられている
近年
国宝・重要文化財建造物の修理に
国産漆使用が義務づけられたこともあり
各地で
漆の植栽が行われるようになってきたが
どことも
鹿の食害には
悩まされているようだ
鹿の食害を
いかにして防いでいくか
それとともに
漆植栽地の確保が
長浜漆プロジェクトの
当面の課題だ