漆室(ムロ)回転装置

日本一のうるしバカを目指す男、渡邊嘉久です。

 

器物に漆を塗ったあと、漆室(むろ)または漆風呂とよばれる大きな木の箱の中に入れ漆を乾かす。

漆が乾くには適温適湿が必要だ。

漆は空気中の水分と反応し硬化する。

そのため、漆室の中を湿らせて湿度を上げる。

70%〜80%くらいの湿度の時よく乾く。

 

漆を塗った器物に垂直あるいは傾斜のある面があったり複雑な形状の場合、塗った漆が下に垂れたり凹んだ部分に漆が溜まることがある。

 

垂れを防ぐために回転装置と呼ばれる機械を使うこともある。

 

この機械は一定時間で上下が反転するので、塗った漆が垂れたり凹んだぶぶに溜まったりすることがない。

今日は、彫刻に漆を塗ったものを乾かすために回転装置にセットした

 

お椀の漆塗りをする時には、この回転装置が大活躍する。

 

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昭和38年(1963年)滋賀県長浜市生まれ。 漆塗職人をやってます。お箸お椀から建造物の漆塗りまでオールラウンドにこなします。日本一の漆バカを目指し、日本初のうるしエバンジェリストとして漆の魅力を広く伝えていきます。

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漆室(ムロ)回転装置” に対して1件のコメントがあります。

  1. cx より:

    「この動画のファイル形式またはMIMEタイプはサポートされていません。」と出て見ることが出来ませんでした…(涙)
    他にこの動画を上げているところはありませんか?

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