増村益城先生の酒盃 お気に入りの器
日本一の漆バカを目指す男、うるしエバンジェリストの渡邊嘉久です。
今日は、お気に入りの器をご紹介。
増村益城先生の酒盃です。
増村益城 ますむら-ましき
1910-1996 昭和-平成時代の漆芸家。
明治43年7月1日生まれ。赤地友哉(ゆうさい)に師事。実在工芸展,日本漆芸院展,戦後は日展,日本伝統工芸展展で活躍。乾漆や髹漆(きゅうしつ)にすぐれ,昭和53年髹漆で人間国宝。平成8年4月20日死去。85歳。熊本県出身。熊本市立商工学校卒。本名は成雄(なりお)。作品に「乾漆盛器」など。
薄造りの木地で作られています。
洗朱(あらいしゅ)と呼ばれる朱色で、やや黄味をおびた薄い朱色です。
シンプルな形ですが、手になじみ口当たりも良く、洗練されたフォルムです。
何年か前にヤフーオークションに出品されているのを発見。
乾漆の作品を作る人間として、増村先生は憧れの先生なので、ちょっとだけ熱くなってオークションに参加してしまった。
安心してください、人間国宝の作品だからといって何十万円もしたわけではなく、うるしバカでも払えるくらいの金額で落札できました。
特別な気分でお酒を飲みたいときとか、特別なお酒が手に入ったときなんかにこの酒盃でお酒をいただきます。
器とお酒にも相性があるが、漆器の場合は冷か常温が良いと思う。
特に、朱塗りの酒盃と濁り酒は相性が抜群で見た目も口当たりも良く、つい飲み過ぎてしまう。
お気に入りの酒盃で美味しい酒を飲む。
至福のひと時です。