金箔押し

日本一のうるしバカを目指す男、うるいエバンジェリストの渡邊嘉久です。

 

今日は、今月末に納品する某地域の祭りに使う山車の部材に金箔を押す作業でした。

 

金箔を押す?

金箔を押すということは、金箔を貼るということです。

 

金箔を貼る場合は、金箔を乗せるような感じで置き、その上からやさしく真綿で押さえます。

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真綿で押さえるところから、金箔を押すという表現を使うようになりました。

ちなみに、真綿とは蚕の繭からとった繊維で作る綿のことです。

 

金箔はひじょうに薄いので、柔らかい真綿を使うことで、金箔の表面にキズや跡が残らないようにするわけです。

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金箔はひじょうに薄く、ちょっとした風でも飛んで行ってしまいます。

金箔押しの作業をする場合は窓を閉め切って作業。

エアコンは極力使わないようにしてますが、真夏などどうしても使わざるを得ない場合は、微風にして風が直接当たらないようにします。

 

金箔を押す際に用いる接着材は漆を用います。

漆は塗料としての用途だけではなく接着材としても機能します。

 

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昭和38年(1963年)滋賀県長浜市生まれ。 漆塗職人をやってます。お箸お椀から建造物の漆塗りまでオールラウンドにこなします。日本一の漆バカを目指し、日本初のうるしエバンジェリストとして漆の魅力を広く伝えていきます。

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