うるしバカ物語その8 変革の時がやってきた
日本一の漆バカを目指す男、うるしエバンジェリストの渡邊嘉久です。
久しぶりの『うるしバカ物語』ですが、大きな変革の時がやってきたことについて書いてみます。
仕事を取り巻く環境と自分の健康に関して大きな変革の時がやってきました。
仏壇の漆塗りを主に仕事をしていますが、時代の変化とともに仕事を取り巻く環境も大きく変化してきました。
今までと同じことをしていては事業の存続すら難しい状況です。
そうした現状に強い危機感を抱き、現代の生活にマッチした漆器の開発や工芸ギャラリーの運営を手がけるようになったのです。
仕事を取り巻く環境が大きく変化するなか、自分の身体にも大きな変化がやってきました。
今からちょうど3年前の今頃、2013年の3月に大腸に大きなガンが見つかったのです。
手術で大腸を切除し、抗ガン剤治療を経て、現在は再発も転移もない状態で経過観察中ですが。
余談ですが、ガンが見つかる20日ほど前にはフルマラソンを走っていました。その4カ月前にもフルマラソンを走っているので、ガンってほんとうにわからない間に進行していくんですね。そのマラソンのタイムはかなり悪かったので、ガンの影響があったのかもしれません。ちなみにステージは3aでした。
ガンになるまでは、とにかくよく働きました。朝は早起きしてジョギングをして、仕事も夜遅くまでするのが日課のようになっていました。
自分がやらなければ気がすまない。頑張ってる自分が好き。みたいなところがあったんだと思います。
ガンという病気になっていろいろなことを考えました。
生老病死ということについても考えるようになった。
人間いつかは死ぬ、いつ死ぬかもわからない。それならば、一日一日を大切に楽しく生きたい。自分が自分が、と頑張りすぎるんじゃなくて、もっと人の助けを借りればいい。と、そんなことを思うようになってきました。
ガンになったことは、働き方や生き方を見直すきっかけにもなった。
楽しく毎日を生きる。
楽しく仕事する。
自分の仕事が少しでも世の中の役に立てばいいなぁ。
そんなことを思う、今日このごろです。