三献の茶
この数日暑い日が続き、季節が一気に夏になった感じですね。
今日はある出来事で、豊臣秀吉と石田三成の出会いのエピソードである「三献の茶」のことを思い出しました。
三献の茶とは、長浜城主となった羽柴秀吉(豊臣秀吉)が、鷹狩りの途中に喉の渇きを覚えて
観音寺に立ち寄って茶を求めたときのエピソードです。
三成は、その寺の小姓でした。
三成は、汗だくの秀吉を見て最初に大きな茶碗に
ぬるめの茶をたっぷり入れて差し出しました。
喉の渇いていた秀吉は一気に飲み干しました。
そして二杯目を所望しました。
三成は、一杯目より少し熱いお茶を半分だけ入れて差し出しました。
秀吉は、試しにもう一杯所望しました。
今度は小さな湯飲みに熱いお茶を差し出しました。
秀吉はこの三成の相手を思いやる心に感心しました。
それから、三成は秀吉に召抱えられることになりました。
この逸話は「三献の茶」として後世に伝わる三成の「おもてなし」です。
喉の渇いている相手に、熱いお茶を出すと一気に飲めないし
一気に飲めば火傷してしまいます。
だから飲みやすい温度のお茶を出したのです。
その気持ちが、秀吉は嬉しかったのでしょう。
そして最後は熱いお茶を秀吉に楽しんでもらう。
相手がどんな状態で、何をすれば喜んでもらえるのか。
相手のことを思いやれる人間になりたいものだと感じたうるしバカでした。
長浜駅前にある秀吉と三成の出会いの銅像です。