62歳、崖っぷち漆職人。naderu世界挑戦へ
昨日のブログで少し触れましたが、今、3つのプロジェクトが同時に動き出しています。
その中でも大きな一歩となるのが、「naderu(ナデル)」の海外挑戦です。
これまでのnaderuは、一つひとつ試行錯誤しながら作ってきた、いわば「一点もの」の集まりでした。そのため、プロダクトとしての統一感は、正直まだこれからという状態です。
これからは世界中の方に届けるブランドとして、デザインやサイズに軸を通し、しっかりとしたラインナップを作っていきたいと考えています。

日本国内でも、「面白いね」「触っていると不思議と落ち着く」といった嬉しいお声をいただいています。
そんな中で、展示会などで多くの方とお話しするたびに、何度も耳にした言葉がありました。
「これは、海外の方にこそ響くのではないか」
その言葉が、私の背中を押してくれました。
naderuはこれまで、「Meditation Ball(瞑想の玉)」という切り口でお伝えしてきました。
海外では、マインドフルネスや瞑想、そして「Zen(禅)」への関心がとても高いですよね。
naderuが持つ「撫でる」「触れる」「静かに心を整える」という体験は、まさにその世界観に寄り添えるものだと感じています。
正直なところ、その魅力をどう言葉にすれば完璧に伝わるのか、まだ自分の中でも整理しきれていない部分はあります。
だからこそ、もっと分かりやすく、もっと深く伝わる表現を磨いて、海の向こうの方々にも届けていきたいんです。
以前は、大きめのサイズのnaderuをメインに考えていました。
大きなものは展示会でもパッと目を引きますし、オブジェとしての魅力もあります。
けれど、実際に多くの方に触れていただくなかで、一番好評だったのは「手のひらにすっと収まるサイズ」でした。
手の中に包み込める安心感や、いつでもそばに置いておけるサイズ感。
この「手になじむ感覚」こそが、naderuの本質なのかもしれません。
今後はそのサイズ感を中心にラインナップを整え、海外に向けて発信していく予定です。
その具体的な第一歩として、海外クラウドファンディングへの準備を進めています。
62歳、崖っぷちの漆塗り職人。
ほんの数年前までは、まさか自分がオリジナルのプロダクトで世界に挑戦するなんて、夢にも思っていませんでした。
でも、naderuが生まれたことで、想像もしていなかった景色が、少しずつ現実味を帯び始めています。

長年、注文を受けたものを作る「請負」の世界で生きてきた自分が、自ら生み出したプロダクトを、自分の手で世界へ届ける。
少し大げさに聞こえるかもしれませんが、
これは間違いなく、私の人生で「最大で最後の挑戦」になる。そう確信しています。
人生をかけた挑戦が、いま静かに始まろうとしています。
どうぞ、温かく見守っていただけたら嬉しいです。
最新記事 by 渡邊 嘉久 (全て見る)
- 62歳、崖っぷち漆職人。naderu世界挑戦へ - 2026年4月3日
- ギフトショー出展から見えた、漆の新しい可能性と挑戦 - 2026年4月2日
- 62歳、崖っぷちの漆職人。起死回生なるか⁉︎ - 2026年4月1日
