うるしバカ物語 その1

うるしバカ日本一を目指す男、なべこと渡邊嘉久です。

うるしバカ日本一を目指すバカなやつってどんなヤツなんでしょう。

なべは昭和38年(1963年)生まれの 52歳。
52歳にもなってうるしバカ日本一を目指す宣言をするなんてほんとうにバカなヤツだと思います。

簡単な経歴を言いますと大学卒業後銀行に勤めました。
2年で退職し家業の仏壇の漆塗りの仕事に従事するようになりました。
いろいろ事情があって途中でちょっと違う仕事をしていたこともありますが、 29歳からはこの道一筋で頑張ってます。

30歳で結婚し現在は大学生と高校生の息子2人がいます。

結婚して1年後には子供が生まれ、それ以降はわき目もふらず仕事に励む毎日。
結婚して子供が生まれた頃が、仏壇業界も売上がピークでした。

漆塗りの仕事をしていますが、どこかで修行を積んだというわけではなく、父のもとで見よう見まねで仕事を覚えました。

父は職人としての腕は確かだったと思いますが、父自身どこかで修行を積んだとか弟子を育てたという経験がなかったため、息子である私が仕事を継いでもどう育てていけばいいのか分からなかったところがあったのではないかと思います。
それが、私が途中で違う仕事をしていたことの理由の一つであったかもしれません。

ちなみに、途中で家業をやめて就いた仕事は、会計事務所が別会社で中小企業のコンサルティングや人材育成を行う仕事でした。今から考えてみれば、これがすごくいい経験になりました。

私が35才くらいになり仕事にも慣れてきた頃、父がアルツハイマーに冒されだんだんと仕事ができなくなってきました。
仕事に慣れてきたとはいえ、それまでは父の元で気楽にやっていたので、いざ父が仕事ができなくなるとさあ大変。ちょうどその頃は大きな仕事も請け負っていたので、休みもなく深夜まで仕事をする毎日。

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昭和38年(1963年)滋賀県長浜市生まれ。 漆塗職人をやってます。お箸お椀から建造物の漆塗りまでオールラウンドにこなします。日本一の漆バカを目指し、日本初のうるしエバンジェリストとして漆の魅力を広く伝えていきます。

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